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空き地をイベントスペースに変える方法 ~地主が選ぶ“収益と地域貢献”の新しい選択肢~

都市部や郊外を問わず、「空き地をどう活用するか」に悩む地主は少なくありません。
駐車場にするには収益性が物足りず、建物を建てるにはコストとリスクが高すぎる。そんな中、近年注目されているのが、空き地を「イベントスペース」として運用する土地活用モデルです。

地域のフリーマーケットやマルシェ、キッチンカーイベント、地元主催の音楽ライブ、企業のプロモーション会場など、空き地は“期間限定の収益不動産”として機能させることができるのです。

とくに、土地を持て余している地主にとっては、

・建築不要で初期投資が最小限

・地域とつながり、信頼を築ける

・土地を使いながら将来の計画を柔軟にできる

というメリットがあり、「所有している土地を寝かせず、収益に変える新しい発想」として脚光を浴びています。

この記事では、地主目線で「空き地をイベントスペースに変えるにはどうしたらよいか?」を、3つのステップに分けて具体的に解説します。

【第1部】イベントスペース活用が地主に適している理由とは?

■ そもそも「イベントスペース」とは何か?
「イベントスペース」とは、展示会、フリーマーケット、音楽イベント、地域の交流会などを目的に一時的に使用される開放型の場所です。
地主が提供する空き地が、期間限定の“ステージ”や“広場”になるという考え方です。

【活用例】

・週末限定のキッチンカーマルシェ

・季節ごとの子ども向けワークショップ

・地域企業や農家による展示販売会

・移動式映画館、ビアガーデン、フェスなど

土地に恒久的な建物を建てるわけではないため、柔軟に計画を変更・発展させていけるのが最大の特長です。

■ 地主がイベントスペースに向いている5つの理由

① 建築不要で初期コストを抑えられる
舗装や仮設設備のみで始められるため、アパートや店舗のような高額投資が不要。

② 利用期間が自由で、将来の活用と両立できる
「来年にはアパートを建てたい」「売却も視野に入れている」など、将来的な計画が流動的でも対応可能。

③ 土地の認知度・ブランド価値が上がる
イベントを通じて土地の場所・用途が認知され、将来的な売却や賃貸の際にも有利。

④ 地域住民や行政とのつながりが生まれる
地主が“貸す側”から“地域づくりの当事者”になることで、信頼が深まり、トラブルの回避にもつながる。

⑤ “社会性”と“収益性”のバランスがとれる
営利目的でありながら、地域貢献性が高く、好感度の高い土地活用として地主に人気。

⇒ 「収益化しながら地域に貢献できる」という点が、今の時代に合った地主ビジネスのスタイルと言えるでしょう。

【第2部】地主が知っておくべき実務と収益の仕組み

■ 収益モデルはどうなる?実際の地主の収入とは
イベントスペースは、“日貸し”や“時間貸し”での収益が基本。
イベント主催者や企業、地域団体などに貸し出し、地主は賃料を得ます。

【想定される料金モデル】

・時間貸し
1時間3,000円〜10,000円
小規模イベント、撮影利用など

・日貸し
1日2万〜10万円
フリマ・キッチンカーイベント等

・月極貸し
10万〜30万円
定期イベントや継続型運用

地主の収益は「貸す頻度 × 利用料」で決まり、地価より“イベントの稼働率”が勝負の分かれ目になります。

■ 実際に成功している地主の事例

事例1:住宅街にある50坪の空き地を「月2回のマルシェ会場」に(東京・杉並)
地元の主婦グループと連携し、ハンドメイド雑貨や焼き菓子などを販売する月2回のミニマルシェを開催。地主は1回あたり2万円の会場費を受け取り、年間48万円の副収入に。

事例2:郊外の倉庫跡地を「音楽イベント会場」に(千葉・船橋)
若手アーティストのライブ会場として活用。機材は主催者が持ち込み、地主は1日あたり5万円の貸出料。年間10回の開催で50万円の収入+土地のPR効果。

⇒ 成功している地主は「自分が主催する」のではなく、「貸す体制と整備に徹している」のが特徴。

■ 必要な準備と許可
地主がイベントスペースを始めるには、以下の準備が必要になります。

1. 最低限の整備(砂利・舗装・簡易トイレなど)
雨天対策、来場者の安全確保、電源・照明設置などを含める。

2. 利用規約・契約書の整備
事故・損害賠償・近隣トラブルに備えて、使用者との明確な契約が必須。

3. 保険加入
施設賠償責任保険など、万一の事故に備える。

4. 行政手続き
仮設設備の設置やイベント開催には、自治体への申請・届出が必要なケースも。

⇒ 地主が「貸すだけ」の姿勢ではなく、最低限の管理と安全対策を講じることが信頼構築の第一歩です。

【第3部】地主がイベントスペース運用で成功するための5つの戦略

① コンセプトを決める:「なんでもできる」は何もできない

・マルシェ特化?アートイベント?地元密着?

・「月2回だけ」「週末限定」などテーマを絞ることで、リピーターがつきやすくなり運営も安定。

② ターゲットとマッチングする

地主が声をかけるべきは、

地域の

・飲食店・キッチンカーオーナー

・保育園・地域活動団体

・フリーランスや学生団体(ワークショップ等)

⇒ 地主が“貸してくれる人”ではなく、“一緒に作る仲間”として信頼されることが継続のカギ。

③ SNSや看板での告知・PRを行う

・「○○の空き地マルシェ」などのネーミングでブランディング

・GoogleマップやInstagramで地図登録・イベント写真投稿

・地元紙やコミュニティ掲示板への掲載

地主自身が広報まで担当する必要はありませんが、最低限の発信インフラを整えることで貸しやすくなります。

④ 近隣住民との関係づくりを怠らない

・イベント開催前には近隣に挨拶・案内を

・音量・駐車マナー・ゴミの問題に配慮

地主が「儲かればそれでいい」という態度だと、長期的に継続できる土地活用にはなりません。

⑤ 将来のステップアップにつなげる

・将来的には「カフェ」「多目的施設」「キッチン付き貸スペース」など、常設施設への発展も可能

・「貸してみたら意外と好立地だった」と気づく地主も多い

⇒ イベントスペースは、“土地のテストマーケティング”としても有効な手段です。
空き地をどう活かすか――。これはすべての地主にとって永遠のテーマです。
そんな中、「イベントスペース」という選択肢は、柔軟性と収益性、地域貢献性を兼ね備えた極めてバランスの良い活用法です。

・初期投資が少ない

・維持管理がシンプル

・地域との接点が生まれる

・将来的な方向転換も可能

“何かを建てる”ことが土地活用の全てではありません。
**「何も建てないが、価値を生む」**という発想こそ、今の時代の地主に求められている発想です。

あなたの土地が眠っているなら、今日から「イベントスペース」という言葉をキーワードに、新しい一歩を踏み出してみませんか?
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