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無断駐車を防ぐ5つの具体策 ~地主が知っておくべき土地管理のポイント~

地主として土地や駐車場を所有していると、無断駐車の被害に頭を悩ませた経験がある方も多いのではないでしょうか。
特に月極駐車場や空き地、賃貸物件の来客用スペースなどは、「ちょっとだけなら…」という軽い気持ちの無断駐車が頻発しやすい場所です。

しかし、無断駐車を放置すると、

契約者からのクレームや解約

車両の出入りがしづらくなることで収益性低下

最悪の場合、事故や近隣トラブルへの発展

といった事態を招き、地主の資産価値や信用を損ねる結果になりかねません。

この記事では、地主が無断駐車を防ぐためにできる5つの具体策を、3部構成で詳しく解説します。
地主自身が動ける対策から専門家や業者を巻き込む方法まで、実践的な内容を整理しました。

第1部:地主自身でできる「無断駐車の抑止策」

1. 明確な看板・注意表示の設置

無断駐車を防ぐための最初の一歩は、「ここは私有地である」「無断駐車は許さない」という意思表示を明確にすること」です。

・「私有地につき無断駐車禁止」「見つけ次第レッカー移動」といった看板を複数箇所に設置

・大きく視認性の高いデザインを採用

・夜間でも目立つように反射板付きやLED照明を活用

地主としては、注意喚起の看板があるだけで無断駐車が減るケースが多いことを覚えておきましょう。

2. 車止め・チェーンポールの設置

地主が所有する月極駐車場や空き地に物理的な障害を設けるのも効果的です。

・固定式の車止めブロック

・上げ下げ式のチェーンポール

・リモコン式のフラップ板(駐車場用設備)

これらを導入することで、「勝手に入りにくい」「面倒だから停めない」という心理を働かせることができます。

地主がコストを抑えるなら、まずは手動式のポールやチェーンを検討するのも良いでしょう。

3. 定期的な巡回と写真記録

地主が所有地の現地を定期的に巡回すること自体が抑止力になります。
無断駐車は「どうせ見つからないだろう」という心理から発生することが多く、地主が見回りしていることが伝わるだけで発生率は下がります。

さらに、無断駐車を発見した場合は、

・車両のナンバー

・停車日時

・周囲の状況(看板や注意表示があるか)

をスマホで記録しておくことが重要です。

後の交渉や警察相談の際、地主がこうした証拠を持っているかどうかで対応のスムーズさが大きく変わります。

第2部:契約・ルールづくりで地主の立場を明確に

4. 賃貸借契約書・利用規約の整備

地主が月極駐車場や賃貸物件を運営している場合、契約書に無断駐車への対応ルールを明記しておくことが重要です。

・無断駐車があった場合の違約金額

・レッカー移動費用を請求できる旨

・再発防止のための契約解除条項

これらを事前に明文化しておくことで、トラブル発生時も地主が毅然と対応できます。

また、賃貸物件の場合は入居者・利用者に向けて利用規約を定期的に周知することが効果的です。

5. 近隣住民や契約者との情報共有

地主が無断駐車を減らすには、現地に足を運んでくれる“目”を増やすことが有効です。

・契約者や入居者に対して「見かけたらすぐ連絡してください」と伝える

・近隣住民や管理会社とも協力体制を作る

S・NSやLINEグループなどを使って情報を即時共有できる仕組みを整える

地主だけでなく、現地をよく知る人たちが見守っている環境を作ることで、無断駐車がしづらい雰囲気を醸成できます。

第3部:地主が「強制力」を持たせるための専門的対策

◆警察への通報は慎重に

地主が「無断駐車を見つけたらすぐ警察へ」と考える方もいますが、
無断駐車は原則として民事トラブル扱いであり、警察がすぐに動いてくれるケースは限られます。

・緊急の危険がある(出入り口を完全に塞いでいるなど)

・犯罪行為が疑われる

といった場合は通報も有効ですが、それ以外は地主自身で対応せざるを得ない場面が多いのが現実です。

◆レッカー移動・違約金の実行には法的根拠が必要

地主が無断駐車の車両を勝手に動かしたり、違約金を請求するのは法的リスクを伴います。

・車両を移動させることで「器物損壊」「窃盗」扱いされる可能性

・違約金額が社会通念を超えると無効になる

こうしたトラブルを避けるため、地主は契約書や看板で事前にルールを明示することが欠かせません。

◆管理会社や専門業者の活用

地主が自分で対応できない場合は、管理会社や専門業者に委託するのが最も現実的です。

・管理会社が定期巡回・契約者への周知を実施

・無断駐車が発生したら専門業者がレッカー移動

・証拠写真や対応履歴を記録して地主に報告

こうした仕組みを整えれば、地主は精神的な負担や現地対応の手間を大幅に減らすことができます。
地主が所有地や駐車場で無断駐車を防ぐためには、
「事前の抑止策」「ルールづくり」「専門家の活用」という3つのステップを意識することが大切です。

◆ 無断駐車を防ぐ5つの具体策

1.明確な看板・注意表示の設置

2.車止め・チェーンポールの設置

3.定期的な巡回と証拠写真の記録

4.契約書・利用規約に違約金・レッカー対応を明記

5.近隣住民・契約者との情報共有体制を作る

地主は「見つけてから対応する」ではなく、
「無断駐車が起きにくい仕組み」を先に作ることがポイントです。

一度無断駐車が常態化してしまうと、地主が毅然とした対応を取るのは非常に難しくなります。
その前に、小さな投資と管理の工夫で資産価値を守る仕組みを整えましょう。
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