地主さん向けコラム
「借地人が建て替えたいと言ってきたが、条件で揉めている」
「地代の値上げを交渉しても、まったく応じてくれない」
「契約更新を断りたいが、どうすればいいか分からない」
こんな悩みを抱えている地主の皆さん、意外に多いのではないでしょうか?
借地契約は、借地借家法によって借地人に強い権利が認められています。地主の側としては、自分の土地であるにもかかわらず、「言いたいことも言えない」「対応を間違えると裁判になるかも…」と、いつも慎重にならざるを得ません。
しかし実は、地主側にとって**“交渉がこじれたときの救済手段”として利用できる法律手続き**が存在します。
それが、「借地非訟手続(しゃくちひしょうてつづき)」です。
この手続きは、地主が一方的に追い出したり契約を打ち切ったりするものではなく、家庭裁判所を通じて“客観的に解決策を見出す”ための柔らかい司法手続きです。
今回はこの「借地非訟手続」について、地主の視点で仕組み・活用場面・注意点を3部構成でわかりやすく解説します。